笹野台音楽堂のクラヴィーアたち

笹野台音楽堂には多くのクラヴィーア(弦を使った鍵盤楽器)があり、またコンサートなどにあわせてご用意しております。

笹野台音楽堂スタインウェイB211

グランドピアノ「スタインウェイ B-211」

世界で最もシェア高く、かつ多くのアーティスト・ホール・音楽教育機関から信頼を得るピアノメーカーの一つ「スタインウェイ」のフルコンサートグランド(最も大きなグランド)から数えて3番目に大きいサイズのセミコンサートグランドB-211。
笹野台音楽堂のピアノレッスンではレベル・ご年齢を問わずすべての生徒様にご提供しております。
素材や職人、会社合併などによるダメージの低い、オーナーの間で好評な年代の一つ、製造番号43万番台です(1973年)。


笹野台音楽堂チェンバロ

チェンバロ「クラーマー作 ジャーマンチェンバロ ツェルモデル」

Matthias KRAMER (ドイツ)製作による、ジャーマン2段チェンバロです。8・8・4フィートで構成され、リュートストップがあります。受注生産品で製造番号がありませんが、2000年前後の作に推察されます。笹野台音楽堂レッスン室内に常設しており、生徒様がバッハなどバロック音楽などを愉しむ際にも利用できます。弦をはじいて音を出します。


主に演奏活動で用いるクラヴィーア、貴重で珍しいものがあります。

「カワイ=小型ピアノNo.150 製造番号7301」※呼称はカワイ70周年社史より

日本楽器(現在のヤマハ)から独立をした河合小市氏によって設立されたカワイで、設立当初から作られていた、日本国内のアイデア楽器です。鍵盤数もハンマー弦数などサイズもきわめてコンパクトですが、ピアノと同じように作られています。
昭和初期当時の物価では家が一軒建ったほど高価であったピアノ、戦後には限られた物資で作るミニピアノ、小型ピアノが流行しました。ピアノが家庭所有率、世界でNo.1である日本。日本人がピアノを愛するきっかけになったピアノといっても過言ではないでしょう。
しかし、現在の物の豊かさからその思い入れ・価値は忘れられ、まるで魚界のメダカ・タナゴのように、今では昭和型、ミニピアノ、小型ピアノを目にすることすら叶わなくなりつつあります。また楽器博物館にも所蔵されるも僅かな歴史的に貴重なピアノです。笹野台音楽堂ではぴあの屋ドットコム 石山社長の全面協力によって完全修復された、このカワイ=ミニピアノを運搬し、地域の演奏会で利用して参ります。
製造番号7301はカワイがメーカーとしての公開・把握できていない製造年代ですが、内部の造りやトレードマークから昭和11年前後、戦前の製作ではないかと推察しています。

 


笹野台音楽堂ヴァージナル・クラヴィコード

「ヴァージナル・クラヴィコード」(笹野台音楽堂外から搬入)

チェンバロ属のヴァージナル・スピネットなどの小型チェンバロ(写真左)、クラヴィコード(写真右、機構のご説明は当サイトトップページより)も自家用車にて運搬して演奏利用が可能です。